メタボリック症候群

メタボリック症候群

メタボリックシンドローム対策室 | メタボリックシンドローム その現状と問題点

メタボリック症候群の定義とは、内臓脂肪型の肥満に二つ以上の危険因子が加わった状態のことです。生活習慣病とも言えるメタボリックス 症候群の診断基準、判定基準、問題点を浮きぼりにし、疑問や批判、説明を加え、症候をチェックしましょう。厚生労働省が後援して、メタボリック症候群撲滅委員会が作られるなど、メタボリック症候群の治療と予防、対策が重要です。

報道ステーションや新聞でも報道されているメタボリック症候群ですが、メタボリック症候群は氷山の一角かもしれません。メタボリック症候群撲滅のために治療法、予防法の真髄を知ってください。メタボリック症候群の定義、意味、概念、診断基準(チェックリスト)、予防、治療、食事療法、運動療法、問題点、看護や、メタボリック症候群の原因である内臓脂肪についての情報をネットで知りましょう。メタボかな?と疑問に感じたらすぐに健診を受けてください。イラストやドミノ図を使って説明したかったのですが、画力がなくてできませんでした。すみません。

メタボリック症候群の定義、意味

内臓脂肪型の肥満に高脂血症、高血圧、高血糖という三つの危険因子のうち、二つ以上の因子が加わった状態のことをメタボリック症候群といいます。

メタボリック症候群は、メタボリックシンドロームや内臓脂肪症候群とも言われますが、現在はメタボリックシンドロームで統一する方向にあるようです。

メタボリック症候群は、ハイリスク者を抽出し、生活習慣病改善のための支援を行うために重要な概念と言えます。そもそもメタボリック症候群は、心血管の疾患予防を目的としてハイリスクグループを絞り込むために定義された概念です。

メタボリック症候群の現状
(厚生労働省の平成16年度調査)

メタボリック症候群有病者と、メタボリック症候群予備群とを併せた割合は、男性では30歳代の約20%〜40歳代で40%以上、女性では30歳代の約3%〜40歳代で10%以上となり、男女とも40歳以上で特に高いです。

また、40歳以上では、男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタ彫り区症候群有病者またはメタボリック症候群予備軍でした。メタボリック症候群は、決して他人事の問題ではないのです。

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メタボリック症候群の危険性

メタ簿リック症候群という概念は、そもそも発病リスクの高い人を抽出するために作られたものであることは、『メタボリック症候群の定義、意味』の項で書いたとおりです。では、メタボリック症候群有病者は、どれくらい発病リスクが高まるのでしょう。

メタボリック症候群の4つの危険因子(肥満、高脂血症、高血圧、高血糖)と、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)の危険度に関する研究では、正常者を基準に、危険因子を1つ持っている人では危険度が5.1倍。2つなら9.7倍、3つ〜4つとなると31.3倍になるという発表があります。いまや内臓脂肪は、単なる中年太りでは済まされません。

メタボリック症候群の有病者の危険率は正常者の30倍以上。2002年にはWHOが、メタボリック症候群にを健康対策として重視する方針を打ち出し、診断基準を発表したほどです。

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内臓脂肪とは?

内臓脂肪。メタボリック症候群が取り上げられるにしたがって、再び注目を集めた「内臓脂肪」。なぜ内臓脂肪が危険なのでしょうか。

内臓脂肪とは、主に腹部の腸間膜という場所にたまる脂肪のこと。私たちの腹部にはさまざまな臓器が収まっていますが、その臓器を固定しているのが腸間膜です。普通、腸間膜にはほとんど脂肪がつかないのですが、食事のとりすぎや運動不足が原因となって、余分な脂肪が毛細血管の集中する腸間膜に溜まってしまうのです。

内臓脂肪の問題点は、内臓脂肪中の脂肪細胞が分泌する物質により、血圧や血糖値が高まったり、中性脂肪が増えたりすること。症状がドミノ倒しのように進行していきます・・・。

「皮下脂肪型肥満」か、「内臓脂肪型肥満」かのチェックには、お腹を自分でつまんでみれば簡単。指でたっぷりつまめるようなら皮下脂肪型肥満。お腹の中身がパンパンに詰まっている感じで、指でつまめないようなら内臓脂肪型肥満と考えてOKです。

メタボリック症候群の予防・対策

メタボリック症候群の予防、対策としては、何よりダイエット。ダイエットには運動療法・食事療法などがありますので、簡単にご紹介します。2kgダイエットすれば、多くの人の場合、血圧や血糖値などの数値はずいぶんと改善するでしょう。

メタボリック症候群予防
-運動療法

メタボリック症候群の予防には運動が一番です。メタ簿リック症候群の原因である内臓脂肪は、蓄えられやすく、使われやすいのが特徴。運動すると、皮下脂肪より先に内臓脂肪が使われます。

なので、メタボリック症候群の予防法としては運動することが大切です。と言っても、あまり無理な運動は続きませんので、『エレベーターを使わずに階段を使おう』『いつもより多めに歩こう』といった軽い運動の方がいいでしょう。運動療法といって硬くならずに、運動を毎日の生活習慣にすることがメタボリック症候群の予防には大切なのです。

メタボリック症候群予防
-食事療法

メタボリック症候群の食事療法と言っても、特別な食生活をする必要はありません。脂っこいものを減らし、野菜を食べる。一般に言われる「健康的な食事」をすれば十分です。

しかし、メタボリック症候群対策といいますか、肥満対策ととしては、深夜に食事を取らない、ということがより重要です。深夜に食事をとると、食事のエネルギーが使われること無く、脂肪として蓄えられてしまいます。メタボリック症候群の原因はなんと言っても内臓脂肪ですから、これは大きな問題点です。残業などで夜遅い人は、夜7時くらいに軽く食事をして長い空腹を作らないようにしましょう。

メタボリック症候群の診断基準(メタボリック症候群診断基準検討委員会による)

メタボリック症候群の診断基準、判定基準については、日本内科学会などの8つの学会が合同でメタボリック症候群診断基準検討委員会を構成して2005年に発表しています。発表された診断基準は次のチェックリストの通り。

メタボリック症候群の一番の原因は内臓脂肪である、と考えるため、内臓脂肪量の測定を原則としています。内臓脂肪量の測定には、腹部CTスキャンがもっとも正確なのですが、一般の健診の場でも使えるように、腹囲を採用しています。

内臓脂肪
腹囲(ウエストまわり) 男性:85cm以上
女性:90cm以上
上記に加え以下のうちの2項目以上
■高脂血症
中性脂肪値
 かつ/または
HDLコレステロール値

150mg/dl以上

40mg/dl未満 (男女とも)
■高血圧
収縮期血圧(上)
 かつ/または
拡張期血圧(下)

130mmHg以上

85mmHg以上
■高血糖
空腹時血糖値

110mg/dl以上

※腹囲の測定方法ですが、立位で、軽く息をしながら、へその辺りの腹囲を測定してください。

※診断基準の下3項目は、上から順に、高脂血症、高血圧、高血糖に対応します。高脂血症、低HDL−C血症、高血圧、糖尿病と診断されている方は、それぞれの項目に該当するとしてください。

※診断基準より腹囲が大きく、かつ下3項目のうち2個以上当てはまる方はメタボリック症候群となります。診断基準より腹囲が大きく、かつ下3項目のうち1つ当てはまる方は、メタボリック症候群予備軍となります。

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